広告のクリック増加で問い合わせ減少|原因の切り分けと最初に確かめる6つのチェック

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広告のクリック増加で問い合わせ減少|原因の切り分けと最初に確かめる6つのチェック

「先月より広告のクリック数は増えているのに、問い合わせの数はむしろ減っている」——検索広告を運用している塾の先生から、このような相談をよくいただきます。

「Google広告のクリック数は悪くないのに、問い合わせがほとんど来ない」
「月5万円かけて60回クリックされたのに、問い合わせゼロだった」

これは、塾のGoogle広告運用でよくある悩みの一つです。

広告がクリックされているということは、広告文やキーワードの選定は間違っていない可能性が高いです。問題は、クリックした後に表示されるページ=LP(ランディングページ)にあるケースがほとんどです。

LP(ランディングページ)とは、広告をクリックした人が最初に「着地(ランディング)」するページのことです。「着地ページ」とも呼ばれます。

この記事では、広告はクリックされるのに問い合わせにつながらない場合に見直すべき5つのポイントを、具体的な改善手順とともに解説します。

この記事の結論

  • クリックが増えたのに問い合わせが減った原因は、LP(着地ページ)にあることが多いが、それだけとは限らない
  • まず検索語句の広がり・計測もれ・季節要因など、LP以外の原因がないかを切り分ける
  • LP側の原因が濃厚なら、フォームの入力項目を3つに減らすことから優先的に着手する
  • CTAボタンを目立つ色で3〜4か所に設置する、信頼情報を充実させるなども効果的
  • CVRが改善すれば、同じ広告費でも問い合わせ数は2〜3倍になり得る

クリックが増えたのに問い合わせが減ったときの原因の切り分け

「クリックは増えているのに問い合わせが減っている」という状態は、LP(着地ページ)以外に原因があることも少なくありません。LPを見直す前に、まず以下の6つを確かめてください。

考えられる原因 確かめ方
①検索語句が広がり、関係ないクリックが増えた Google広告の「検索語句レポート」を確認し、意図と異なる語句(例:「塾 バイト」)でクリックが発生していないか見る
②問い合わせの計測が外れている コンバージョンを数えるタグの発火条件(完了ページのURLなど)と、実際のサンクスページのURLが一致しているかを突き合わせる。フォームごとに完了ページが別URLの場合、一部しか計測されないことがある
③LPやフォームを最近変えた 変更した時期と問い合わせが減り始めた時期が重なっていないか、更新履歴と広告の成果グラフを照らし合わせる
④季節(講習前後)で検索する人の目的が変わった 同じキーワードでも、講習の申込時期と時期外では検索する人の熱量や目的が異なることがある。前月・前年同時期の成果と比較する
⑤競合の広告・価格の変化 同じキーワードで検索し、競合の広告文・LPの内容や価格表示に変化がないかを確認する
⑥電話やLINEなど計測外の経路に流れている 受付や講師に「広告を見た」という電話・LINEでの問い合わせが増えていないか聞き取る。計測されていないだけで問い合わせ自体は来ている場合がある

②の計測もれは見落とされがちです。当社の支援先でも、複数ブランドを運営する塾で、ある部門の広告に月10万円以上をかけていたのに管理画面の問い合わせが0件と表示されていたケースがありました。原因は、完了ページを数えるタグの条件が「特定の1つの完了ページURL」だけに設定されており、フォームごとに完了ページのURLが違うため一部の申込が数えられていなかったことでした。「0件」は問い合わせが無いのではなく、数えられていないだけの可能性があります。

①〜⑥を確認したうえで、原因がLP(着地ページ)側にありそうな場合は、次から解説する5つのポイントを順番にチェックしてください。

クリック後に離脱される原因を理解する

広告をクリックした人がLP上で取る行動は、大きく2つに分かれます。

  1. 問い合わせ(コンバージョン):体験申込・電話・LINE登録など
  2. 離脱:ページを閉じる or 別のサイトに移動する

この「問い合わせに至った割合」をCVR(Conversion Rate=コンバージョン率)と呼びます。塾業界の目安は以下の通りです。

LP(着地ページ)の状態 CVR目安 月5万円・CPC 800円の場合の問い合わせ数
最適化されていないLP 1〜2% 約0〜1件
基本的な要素を押さえたLP 3〜5% 約2〜3件
しっかり作り込んだLP 5〜8% 約3〜5件
継続的に改善しているLP 8〜12% 約5〜7件

※当社支援実績(2024年)に基づく目安値。地域・対象学年により変動します。

CVRが1〜2%しかない場合、LPに明確な問題があると考えてよいです。以下の5つのポイントを順番にチェックしてください。

ポイント1:ファーストビューで「自分に関係ある」と感じてもらえているか

ファーストビューとは、ページを開いたときにスクロールせずに見える最初の画面領域のことです。

訪問者がページを離れるかどうかを判断するのは最初の3〜5秒と言われています。この短い時間で「自分に関係あるページだ」と感じてもらえなければ、離脱されます。

よくあるNG例

  • ファーストビューに塾名のロゴだけが大きく表示されている
  • 「当塾は○○年創業の伝統ある塾です」から始まっている
  • イメージ画像が大きすぎて、テキストがほとんど見えない

改善方法

  • キャッチコピーで「誰に向けた塾か」を明確にする(例:「○○中学の定期テストで20点アップを目指す個別指導」)
  • 体験申込ボタンをファーストビューにも設置する
  • 教室の実際の写真を使う(フリー素材ではなく)

ポイント2:ページの表示速度が遅くないか

ページの読み込みに3秒以上かかると、訪問者の約53%が離脱するというGoogleの調査データがあります。

特にスマートフォンからのアクセスでは、通信環境によって表示速度が遅くなりやすいです。当社支援実績(2024年)では、塾のLPへのアクセスの約78%がスマートフォン経由であり、スマートフォンでの表示速度が直接的にCVRに影響します。

表示速度のチェック方法

  1. GoogleのPageSpeed Insightsにアクセス
  2. LPのURLを入力して「分析」をクリック
  3. スコアが50未満なら改善が必要

改善方法

  • 画像のファイルサイズを圧縮する(1枚あたり200KB以下が目安)
  • 不要なプラグインやスクリプトを削除する
  • サーバーの応答速度を確認する(レンタルサーバーの場合はプラン変更も検討)

ポイント3:CTAボタンが目立っているか・押しやすいか

CTA(Call To Action)とは、「体験授業に申し込む」「今すぐ電話する」といった、訪問者に取ってほしい行動を促すボタンや文言のことです。

よくあるNG例

  • ボタンの色がページの背景と同化して目立たない
  • ボタンがページの一番下にしかない
  • ボタンのテキストが「送信」「Submit」になっている
  • スマートフォンでボタンが小さすぎて押しにくい

改善方法

改善項目 推奨設定
ボタンの色 ページ内で最も目立つ色(オレンジ・緑など)
ボタンのテキスト 「無料体験に申し込む」「今すぐ相談する」など具体的に
設置数 ページ内に3〜4か所(ファーストビュー・中間・最下部)
スマートフォンでのサイズ 横幅いっぱい or 指で押しやすい大きさ

当社支援実績(2024年)では、CTAボタンの色を変更し、設置数を1か所→3か所に増やしただけでCVRが1.5倍に改善した塾もあります。

ポイント4:フォームの入力項目が多すぎないか

問い合わせフォームの入力項目が多いと、途中で面倒になって離脱する人が増えます。

よくあるNG例

  • 名前・住所・電話番号・メールアドレス・お子さんの名前・学年・学校名・志望校・現在の成績・要望…と10項目以上ある
  • 必須項目が多い
  • 入力エラーの表示が不親切

改善方法

フォームの入力項目は最小限にするのが鉄則です。

  • 必須項目:お名前、電話番号(or メールアドレス)、お子さんの学年 → 3項目
  • 任意項目:お問い合わせ内容(自由記述)→ 1項目

住所・志望校・現在の成績などの情報は、体験時にヒアリングすれば十分です。入力項目を10個から3個に減らすだけで、フォームの完了率が2〜3倍に改善するケースは珍しくありません。

ポイント5:「信頼できる塾か」を判断する情報があるか

保護者は塾を選ぶとき、「この塾に子どもを預けても大丈夫か」を慎重に判断します。LP上に信頼性を示す情報がないと、興味はあっても問い合わせに踏み切れません。

LPに入れるべき信頼情報

  • 保護者の声(口コミ):「入塾して数学の成績が30点上がりました」など具体的な体験談
  • 合格実績・成績向上データ:「2024年 ○○高校3名合格」「定期テスト平均20点アップ」
  • 講師の顔写真とプロフィール:実名・顔写真があるだけで信頼感が大きく変わる
  • 教室の写真:清潔感のある教室内部の写真(フリー素材ではなく実際の写真)
  • 運営年数・実績:「開塾○年」「累計指導生徒数○名」

改善の優先順位

5つのポイントすべてを一度に改善するのは大変です。優先順位をつけて進めましょう。

優先度 改善ポイント 理由 所要時間目安
1 フォームの入力項目を減らす 最も簡単で効果が大きい 30分
2 CTAボタンの色・設置数を改善 工数が少なく即効性がある 1時間
3 ファーストビューのキャッチコピー改善 離脱率に直結する 1〜2時間
4 信頼情報の追加 口コミ収集に時間がかかるが効果は大きい 2〜3時間
5 表示速度の改善 技術的な対応が必要な場合がある 1〜数時間

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まとめ|広告の効果が出ないとき、まず見直すべきはLP

  • クリックされるのに問い合わせが来ない原因は、大半のケースでLP(着地ページ)にある
  • まずフォームの入力項目を3つに減らすことから始める
  • CTAボタンを目立つ色で3〜4か所に設置する
  • ファーストビューで「自分に関係ある」と感じてもらえるキャッチコピーにする
  • 口コミ・実績・講師の顔写真など、信頼情報を充実させる
  • CVRが改善すれば、同じ広告費でも問い合わせ数は2〜3倍になり得る

LPの基本的な作り方は「塾のランディングページの作り方」、広告費の考え方は「塾のWeb広告の予算」、コンバージョン計測は「Google広告のコンバージョン計測設定」もあわせてご確認ください。

よくある質問

Q. LPの改善で最も効果が大きいのはどの施策ですか?

A. 当社支援実績では、フォームの入力項目を減らすことが最も即効性がありました。10項目→3項目に変更しただけで、フォーム完了率が2〜3倍になったケースが多くあります。工数も少ないため、まず最初に取り組むことをおすすめします。

Q. 広告のリンク先をホームページのトップにしていますが、問題ありますか?

A. ホームページのトップは情報が多く、訪問者が「何をすればいいか」が分かりにくいため、CVR(問い合わせ率)が低くなる傾向があります。体験申込に特化した1ページ完結のLP(ランディングページ)を用意することで、CVRが1.8〜2.5倍改善するケースが多いです。

Q. LP改善の効果はどのくらいの期間で出ますか?

A. LPの変更は即座に反映されるため、効果は変更直後から表れ始めます。ただし、改善の効果を正確に判断するには、十分なクリック数(最低50〜100クリック)のデータが必要です。月5万円の予算であれば、1〜2か月で効果検証ができます。

Q. LPを改善しても問い合わせが来ない場合は?

A. LPの改善で解決しない場合は、キーワード選定を見直してください。「塾 バイト」のような意図と異なるキーワードでクリックが発生している可能性があります。Google広告の「検索語句レポート」を確認し、不要なキーワードを除外設定してください。

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