チラシ10万 vs Google広告10万|同じ予算で生徒が多く来るのはどっち?
「春の募集でチラシを撒くか、Google広告に出すか迷っている」
「チラシの反応が落ちてきたけど、Web広告は未経験で不安」
塾の集客予算の使い道として、チラシとGoogle広告はよく比較されます。
結論から言うと、「どちらが優れている」という単純な話ではなく、塾の状況によって最適な選択が変わります。ただし、同じ10万円を使ったときの「到達できる人数」「問い合わせにつながる確率」「効果測定のしやすさ」には明確な違いがあります。
この記事では、チラシとGoogle広告それぞれに10万円を投じた場合のシミュレーションを提示し、塾経営者が判断するための材料を整理します。
チラシ10万円で何ができるか
まず、チラシに10万円を使った場合のシミュレーションです。
費用の内訳
| 費用項目 | 金額目安 |
|---|---|
| デザイン制作費 | 1〜3万円(テンプレ利用で1万円〜) |
| 印刷費(B4サイズ・5,000部) | 1〜2万円 |
| ポスティング費用 | 3〜5円/枚 × 5,000部 = 1.5〜2.5万円 |
| 合計(1回配布) | 約4〜7万円 |
10万円あれば、5,000〜10,000部のチラシを1〜2回配布できる計算です。
反応率の目安
チラシの反応率(配布枚数に対する問い合わせ率)は、0.01〜0.03%が一般的な目安です。
- 10,000部配布 × 反応率0.02% = 問い合わせ約2件
- 5,000部配布 × 反応率0.03% = 問い合わせ約1.5件
当社支援実績(2024年)では、チラシの反応率はここ5年で緩やかに低下傾向にあり、特に都市部では0.01%を下回るケースも増えています。一方、地方や住宅密集地では0.05%程度の反応が出る地域もあります。
Google広告10万円で何ができるか
次に、Google広告(リスティング広告)に10万円を使った場合です。
リスティング広告とは、Googleで「○○市 塾」などと検索した人に対して、検索結果の上部に自塾の広告を表示する仕組みです。クリックされたときにだけ費用が発生します。
シミュレーション
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 月額予算 | 10万円 |
| CPC(クリック単価) | 800円(目安) |
| クリック数 | 約125回 |
| CVR(問い合わせ率) | 5%(目安) |
| 問い合わせ数 | 約5〜8件 |
※CPC・CVRは地域・競合状況・LP(着地ページ)の質により変動します。
CPC(Cost Per Click)とは1クリックあたりの広告費、CVR(Conversion Rate)とはクリックした人のうち問い合わせに至った人の割合です。
チラシとGoogle広告の徹底比較表
同じ10万円を使った場合の比較を一覧にまとめます。
| 比較項目 | チラシ(10万円) | Google広告(10万円) |
|---|---|---|
| 到達人数 | 5,000〜10,000世帯 | 約125人(クリックベース) |
| 問い合わせ数(目安) | 1〜3件 | 5〜8件 |
| 1件あたりの獲得コスト | 3〜10万円 | 1.2〜2万円 |
| ターゲティング精度 | 地域のみ | キーワード・地域・時間帯で絞れる |
| 効果測定 | 不正確(QRコード等で一部可) | 正確(クリック数・問い合わせ数を計測) |
| 即効性 | 配布直後〜1週間 | 出稿当日から表示開始 |
| 認知効果 | 高い(興味がない人の目にも入る) | 低い(検索した人にしか表示されない) |
| 手間 | デザイン・印刷・配布の手配 | 管理画面操作(慣れれば週30分程度) |
| 学習コスト | 低い | 中程度(初期設定は1〜2時間) |
チラシが有利なケース
数字だけを見るとGoogle広告が有利に見えますが、チラシにはチラシならではの強みがあります。
「塾の存在を知ってもらう」目的の場合
チラシの最大の強みは、「塾に興味がない人の目にも入る」という点です。Google広告は「塾を探している人」にしか届きませんが、チラシは通塾圏内の全世帯に届きます。
「最近開塾した」「リニューアルした」「地域での認知がまだ低い」という段階では、チラシの認知拡大効果は大きいです。
高齢世帯が多い地域の場合
祖父母がチラシを見て「孫に塾を探している」と子世帯に情報を伝えるケースは意外と多いです。地域の世帯構成によっては、チラシの方が到達率が高い場合もあります。
Google広告が有利なケース
「今すぐ塾を探している人」にアプローチしたい場合
Google広告は、「○○市 塾」と検索している人=今まさに塾を探している人に対して広告を出せます。ニーズが顕在化している層に直接アプローチできるため、問い合わせにつながりやすいのが最大の強みです。
少ない予算で効率よく問い合わせを増やしたい場合
1件あたりの問い合わせ獲得コストは、Google広告の方が大幅に低い傾向があります。月5万円程度の予算でも月3〜5件の問い合わせが見込めるため、予算が限られる個人塾ほどGoogle広告の費用対効果は高いと言えます。
効果を数字で把握したい場合
Google広告は「何回表示され、何回クリックされ、何件問い合わせがあったか」がすべて数字で記録されます。コンバージョン計測を設定すれば、広告経由の問い合わせを正確に把握できます。
チラシの場合、「このチラシを見て来ました」と申告してもらうか、チラシ専用のQRコードを設置するしか計測方法がなく、正確な効果測定が難しいのが現実です。
「どちらか一方」ではなく「組み合わせ」が最適解
当社支援実績(2024年)で最も成果が出ているのは、チラシとGoogle広告を組み合わせて使うパターンです。
具体的には、以下のような役割分担が効果的です。
| 役割 | 施策 | 予算配分の目安 |
|---|---|---|
| 認知拡大 | チラシ(年2〜3回配布) | 全体の30〜40% |
| 問い合わせ獲得 | Google広告(通年運用) | 全体の60〜70% |
チラシで「塾の存在を知ってもらう」→ 後日Google検索で塾名を調べる → 広告 or 自然検索でホームページに到達 → 問い合わせ、という流れが生まれます。
チラシだけ、広告だけに偏るよりも、「認知→検索→行動」の流れを設計する方が結果的に効率が良くなるケースが多いです。
まとめ|費用対効果を重視するならGoogle広告、認知拡大ならチラシ
- 同じ10万円なら、問い合わせ数はGoogle広告の方が2〜5倍多い傾向
- ただし、チラシには「塾を探していない層への認知拡大」という強みがある
- 最も効果的なのは、チラシ(認知)とGoogle広告(獲得)の役割分担
- 予算が限られる場合は、まずGoogle広告から始め、余裕が出たらチラシを追加するのが合理的
Google広告の始め方は「塾のWeb広告、予算3万・5万・10万でできること」、チラシの見直しは「塾のチラシで効果が出ない原因」で詳しく解説しています。全体の集客設計は「学習塾の集客方法」をご覧ください。
よくある質問
Q. チラシとGoogle広告、どちらを先に始めるべきですか?
A. 予算が限られる場合は、問い合わせの獲得効率が高いGoogle広告から始めるのがおすすめです。Google広告で問い合わせが安定してきたら、チラシで認知拡大を図るのが効率的な順序です。
Q. チラシの反応率が年々下がっている気がします。なぜですか?
A. スマートフォンの普及により、保護者の情報収集がWeb中心にシフトしていることが主な要因です。総務省のデータでは、30〜40代の情報収集手段の約75%がスマートフォン経由というデータもあります。ただし、チラシが完全に不要になったわけではなく、認知拡大のツールとしては依然有効です。
Q. Google広告は未経験ですが、自分で運用できますか?
A. 基本的な運用は独学でも対応可能です。初期設定に1〜2時間、その後の管理は週30分程度が目安です。まずは少額(月3〜5万円)から始めて操作に慣れ、徐々に予算を増やすのが安全な進め方です。不安な場合は広告代理店への依頼も選択肢になります。
Q. チラシとGoogle広告を併用する場合、予算配分はどうすべきですか?
A. 当社支援実績では、Google広告60〜70%・チラシ30〜40%の配分が多いです。たとえば月の広告予算が10万円なら、Google広告に7万円・チラシ(年2〜3回配布の積立)に3万円という配分が一つの目安になります。
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