「予習シリーズ」という名の教材が、塾業界の標準になったと考えられる。
四谷大塚は自社の教材を業界全体に流通させることで、
競合に使われながらもブランドを守り続けるという
逆説的な戦略で70年以上トップを維持してきたと言えそうだ。
本記事は公開情報と弊社の支援実績をもとに筆者が分析したものです。各社の公式見解ではありません。
戦略①「予習シリーズ」を業界標準教材にして間接支配した
四谷大塚の最大の資産は「予習シリーズ」という教材とみられる。
興味深いことに、この教材は四谷大塚に通っていない塾でも広く使われているようだ。
「四谷大塚NET(よつやおおつかネット)」という提携塾制度があり、
全国の中学受験塾が予習シリーズを使って授業を行えるようにしていると考えられる。
この戦略の効果と推察される点:
- 予習シリーズを使う塾が増えるほど「四谷大塚」ブランドが広まる傾向にある
- 競合塾が使っていても四谷大塚の認知度が上がるとみられる
- 教材売上という別の収益源が生まれる可能性がある
「自社の教材を業界のインフラにする」という発想は
河合塾の模試戦略と本質的に同じではないだろうか。
戦略②「週テスト・公開テスト」で継続動機を設計した
四谷大塚の学習サイクルは「予習→授業→テスト」で完結すると言えそうだ。
毎週の「週テスト」と月1回の「公開テスト」は
生徒に明確な目標を与え続ける仕組みとみられる。
- 週テストの成績でクラス分けが決まるとされている
- 公開テストで外部生と比較した偏差値が出るようだ
- 「今週は何点取れたか」が明確なKPIになると考えられる
このゲーム化された学習構造が、
親子ともに「やめられない」状態を作り出しているのではないだろうか。
戦略③「老舗ブランド」を意図的に維持する姿勢
四谷大塚は1954年創業の「老舗」であることを前面に出しているとみられる。
中学受験という「一生に一度の大きな決断」において、
保護者が重視するのは「実績」と「信頼」だと考えられる。
- 70年以上の歴史
- 難関校合格者の輩出実績
- 先生が四谷大塚出身・親も通っていたという世代継承
「老舗ブランド」は模倣できない最強の資産であり、
四谷大塚はその価値を意識的に守っているのではないだろうか。
四谷大塚の弱点
- SAPIX・早稲田アカデミーとの競争で生徒数が流れやすいと推察される
- ナガセグループ傘下になってからの独自性が薄れているとの指摘がある
- 直営校舎数が少なく通えるエリアが限定的であると考えられる
- オンライン化への対応が遅れているとみられる
特に近年はSAPIXの台頭により
「難関校志望者のSAPIX流出」が課題とされているとも言えそうだ。
塾経営者が学べる3つのポイント
✅ 「教材・コンテンツを外部に流通させる」という発想
自塾のプリント・教材を他塾や保護者に提供することで
ブランドを広げながら収益を得られるとみられる。
✅ 「テストで継続動機を作る」仕組みを設計する
定期テスト・月例テストなど、
目標設定→達成→次の目標というサイクルが退塾防止に繋がると考えられる。
✅ 「歴史・実績」は積み上げるほど価値が上がる傾向にある
創業年・合格実績・卒業生数など、
積み上げた実績をどれだけ丁寧に見せているかが信頼に直結するとも言えそうだ。
よくある質問(FAQ)
Q. 四谷大塚の「予習シリーズ」とは何ですか?
A. 中学受験向けの総合教材で、算数・国語・理科・社会の各科目をカバーしています。四谷大塚に通う生徒だけでなく、提携塾(四谷大塚NET)でも広く使われている業界標準的な教材です。
Q. 四谷大塚とSAPIXはどちらが難しいですか?
A. 近年はSAPIXが最難関校(開成・桜蔭等)の合格者数で上回ることが多いとされており、「難関志望=SAPIX」という認識が広まっているようです。四谷大塚は伝統と教材の質で根強い支持を持つと言えます。
Q. 四谷大塚NETとは何ですか?
A. 四谷大塚の教材(予習シリーズ)を使って授業を行う提携塾のネットワークとみられます。全国の中小塾が四谷大塚のカリキュラムを活用して指導できる仕組みとなっているようです。
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参考:基本データ
運営会社 :株式会社ナガセ(四谷大塚)
校舎数 :直営約30校強(加盟塾「四谷大塚NET」含む全国展開)
対象 :小学1〜6年生(中学受験)
特徴 :「予習シリーズ」が業界標準テキスト・週テスト文化
料金目安 :小4月額約3.6万円〜(中学生向けコースなし)
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