学習塾がGoogle広告を月2万円から始めて体験申込を増やす方法を解説。キーワード選定・広告文・LP設計・費用対効果の計算まで、初めての塾長でもわかる完全ガイド。
はじめに——「広告は高い」という誤解を解く
「Google広告は大手塾しかできない」「広告費が大きくないと意味がない」
そう思っていた塾長が、月2万円の広告費で月1〜2件の体験申込を獲得できた——という事例が、実際に関西エリアの個別指導塾で起きています。
Google広告の本質は「お金をかけること」ではなく、「正しい人に正しいタイミングで届けること」です。
この記事では、学習塾が月2万円から始められるGoogle広告の設計を、実践的な手順で解説します。
Google広告が学習塾に向いている理由
理由① 「今すぐ体験したい」人に届けられる
Google広告の最大の特徴は、検索したタイミングで広告が出ることです。
「○○市 個別指導塾 体験」と検索した保護者は、まさに「今、塾を探している」状態です。この瞬間に広告を出すことができる。
チラシは「配ったタイミングで関心がない人にも届く」のに対し、Google広告は「今まさに探している人だけに届く」。これが費用対効果の差を生みます。
理由② エリアを絞って配信できる
Google広告は、表示するエリアを市区町村単位で絞れます。
「○○市と隣接する△△市だけに配信」「塾から半径3km以内のみ」といった設定が可能です。
学習塾は商圏が限られているため、エリア配信との相性が非常によい。
理由③ 少額から始めて調整できる
テレビCMや折込チラシは一度出したら変更できませんが、Google広告はリアルタイムで調整できます。
「このキーワードはクリックはされるが申込に繋がらない」とわかったらすぐ停止できる。予算もいつでも変更可能。
月2万円から始めて、効果を見ながら増額するアプローチが合理的です。
学習塾Google広告の基本構造
Google広告を理解するために、まず全体の流れを把握しましょう。
保護者が検索
↓
「○○市 塾 体験」などのキーワードで広告が表示される
↓
広告をクリック
↓
体験申込LP(ランディングページ)にアクセス
↓
「体験授業を申し込む」ボタンを押す
↓
申込フォームに入力 → 送信
↓
体験授業の案内
広告費はクリックされるたびに発生します(クリック課金制)。「表示されるだけでは費用ゼロ」です。
キーワード選定——何で検索している保護者に届けるか
学習塾のGoogle広告で使うべきキーワードを整理します。
✅ 優先度:高(体験申込に近いキーワード)
| キーワード例 | 意図 |
|---|---|
| ○○市 塾 体験 | 体験申込を探している |
| ○○市 個別指導塾 | 個別指導を探している |
| ○○市 学習塾 | 塾全般を探している |
| ○○市 中学受験 塾 | 特定ニーズを持つ(高単価) |
| ○○駅 塾 | 立地での検索 |
✅ 優先度:中(比較検討段階)
| キーワード例 | 意図 |
|---|---|
| ○○市 塾 おすすめ | 比較・情報収集 |
| 個別指導 塾 ランキング ○○市 | 比較中 |
❌ 避けるべきキーワード
| キーワード例 | 理由 |
|---|---|
| 塾(単独) | 競争が激しく、エリア外の人にも表示 |
| 勉強方法 | 塾を探していない人が検索する |
| 大手塾名(例:〇〇塾 評判) | 競合を調べているだけ |
キーワードは「エリア名 + 塾の種類 + 行動(体験・申込)」の組み合わせが最強です。
広告文の書き方——クリックされる7つの要素
Google広告の文章(広告文)は以下の構成になっています:
[見出し1(30文字以内)]
[見出し2(30文字以内)]
[見出し3(30文字以内)]
[説明文1(90文字以内)]
[説明文2(90文字以内)]
良い広告文の例
見出し1: 個別指導|○○市の△△塾
見出し2: 今なら体験授業1回無料
見出し3: 月2回まで無料で相談OK
説明文1: ○○市で10年以上。中学受験から高校受験まで対応。
まず無料体験で授業の雰囲気をご確認ください。
説明文2: お問い合わせから2営業日以内に日程をご連絡します。
広告文で使うべき要素
- 塾名または地域名(見出し1に必ず)
- 具体的な強み(10年実績・合格実績・少人数など)
- 行動を促すワード(体験無料・今すぐ申込など)
- 数字(体験1回無料・月2万円〜・生徒数100名など)
- 限定性・希少性(現在〇席空きあり・今月限定など)
LP(ランディングページ)設計——クリックを申込に変える
Google広告からのクリックをいくら集めても、LPが悪ければ申込は取れません。
体験申込LPに必要な5要素:
要素① ファーストビューに「申込ボタン」
ページを開いたとき(スクロールなしで見える部分)に「体験授業を申し込む」ボタンがあること。
多くの塾のサイトは、ファーストビューが「塾の写真・キャッチコピー」だけで、申込ボタンがスクロールしないと出てきません。これでは離脱します。
要素② 塾の強みを30秒で伝える
保護者がページを見るのは平均20〜30秒です。
- 何の塾か(個別指導・集団授業など)
- どのエリアにあるか
- なぜ選ばれているか(実績・強み)
この3点を、テキストと画像で即座に伝えること。
要素③ 保護者の不安を先に消す
体験申込のハードルは「申込後に強引に勧誘されそう」という不安です。
LPに明記しましょう:
「体験授業は完全無料です。入塾は体験後にご判断いただけます。
しつこい営業は一切行いません。」
要素④ 申込フォームはシンプルに
フォームの入力項目が多いほど離脱します。
最低限の項目:
- 保護者名(または生徒名)
- 電話番号またはメールアドレス
- 希望の学年
住所や志望校などは「体験当日に確認」で十分です。
要素⑤ スマホ最適化は必須
Google広告からのアクセスの70〜80%はスマホです。スマホで見やすいLPになっているか必ず確認してください。
費用対効果の計算——月2万円で元が取れるか
実際に数字で確認しましょう。
前提データ(一般的な個別指導塾の場合)
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| クリック単価(CPC) | 150〜300円(エリア・競合による) |
| クリック数(月2万円の場合) | 約80〜130クリック |
| 体験申込率(LP改善後) | 5〜10% |
| 体験→入塾転換率 | 70〜80% |
| 月謝単価 | 月2〜3万円 |
| 在籍期間 | 平均12〜18ヶ月 |
| LTV(顧客生涯価値) | 約24〜54万円 |
試算
月2万円の広告費
→ クリック数: 約100件(CPC 200円で計算)
→ 体験申込: 約7件(申込率7%)
→ 入塾: 約5件(転換率75%)
→ 月謝収入(12ヶ月): 5名 × 2.5万円 × 12ヶ月 = 150万円
→ 広告費: 2万円
ROI: 150万円 ÷ 2万円 = 75倍(あくまで試算)
これはあくまで理想値ですが、月1件入塾で広告費は十分に回収できる計算になります。
現実には「月1〜2件の体験申込が安定する」状態を作ることが最初の目標です。
始め方——Google広告アカウントの初期設定
Google広告を始めるための手順を簡単に説明します。
手順① Googleアカウントを用意する
既存のGmailアカウントで問題ありません。ただし個人アカウントと分けて、塾専用のGmailを作ることを推奨します。
手順② Google広告のアカウントを作成する
`ads.google.com` にアクセス → 「今すぐ開始」から設定します。
初期設定時に「スマートキャンペーン」を勧められますが、細かい設定ができないため、「エキスパートモードに切り替え」を選択してください。
手順③ キャンペーンを作成する
設定内容:
- キャンペーンタイプ:「検索」
- 目標:「ウェブサイトのトラフィック」または「リード」
- 1日の予算:700〜1,000円(月2万円相当)
- 配信エリア:塾の所在地から半径3〜5km
手順④ キーワードと広告文を設定する
前述の「優先度:高」のキーワードを5〜10個設定。広告文は2〜3パターン用意して効果を比較します。
手順⑤ 週1回の確認・調整
- クリック数・費用・申込数を毎週確認
- クリックされているがコンバージョン(申込)につながらないキーワードは停止
- 効果の良い広告文に予算を集中
よくある失敗と対処法
失敗① 設定したまま放置する
Google広告は「設定して終わり」ではありません。週1回のデータ確認と調整が必要です。最初の1ヶ月は特に細かく見てください。
失敗② キーワードが広すぎる
「塾」単独のキーワードでは、エリア外・関係ない検索にも表示されてしまい、広告費が無駄になります。必ずエリア名とセットで設定しましょう。
失敗③ LPが未整備のまま広告を出す
体験申込ページがない・スマホで見づらいLPに広告を流しても、クリックをお金で買っているだけです。LP整備が先です。
失敗④ 「コンバージョン設定」をしない
コンバージョン(申込完了)の設定をしないと、どの広告が申込につながったかが分かりません。設定は必須です。
まとめ
学習塾のGoogle広告で成果を出すための3原則:
- LP先行——申込導線を整えてから広告を出す
- エリア×体験キーワード——今すぐ探している保護者に届ける
- 週次で確認・改善——データを見て調整し続ける
月2万円でも、正しく設計すれば月1〜2件の体験申込は現実的な目標です。
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著者: 栄える株式会社 小林りお / 学習塾専門 Web集客支援
公開: 2026年2月 / 更新: 2026年2月
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